「今月もまた赤字か…」
給料日前になると、財布の中が心細くなる。
「来月こそは貯金する」と思っていたのに、気づけばまた外食、コンビニ、サブスクの請求…。
そんな自分に嫌気がさして、ふとこんなことを思ったことはないだろうか?
「俺ってやっぱ、金の管理ができないバカなんじゃないか?」
──違う。断言する。
お金が貯まらないのは“バカ”だからじゃない。
それは、“間違った習慣”を続けているだけの話だ。
この記事では、心理学・行動経済学・脳科学などの研究から見えてきた、
**「お金が自然と貯まる人の8つの習慣」**を、具体例付きで紹介する。
✅ 習慣①:「お金とIQに相関はない」
スウェーデン・リンショーピン大学の調査によれば、
年収が6万ユーロ(約900万円)を超えるとIQとの相関はほぼゼロになる。
つまり、ある程度稼げるようになると、頭の良さよりも「習慣力」「対人スキル」「自己制御」がモノを言う。
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「どうせ自分は頭が悪いし…」と思うクセに気づいたら、その瞬間に否定する。自分の成長を信じることが“貯まる”第一歩。
✅ 習慣②:「“ちょい自己中”が、一番お金に強い」
ストックホルム大学がEU市民6万人を調べたところ、
最も収入が高かったのは“中程度に利己的な人”だった。
映画ドラえもんのジャイアンが良い例だ。普段は自己中心的だけど、映画版ではなぜか仲間思い。人は“たまに見せる優しさ”を「本質」として認識する。
✔ 普段は自分を通す
✔ でも大事な場面では譲る
このバランスが信頼を生み、収入にも影響する。
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今日から「自分の主張を1つ通す」「1つ譲る」のセットを意識してみよう。
✅ 習慣③:「“信じる力”は、収入に直結する」
ケルン大学の研究では、皮肉屋(シニカルな人)は収入が低い傾向にあることが示された。
しかも、皮肉屋な人はそうでない人に比べて月300ドル(約4万円)も収入が低かったという。
なぜか?
「信じられない人は、信じてもらえない」から。
仕事も人間関係も“信頼”が土台にある。
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疑うより、“信じるために調べる”癖をつけよう。
たとえば「この人は怪しい」ではなく、「この人を信用しても大丈夫な理由は?」と考えてみる。
✅ 習慣④:「欲望は“分散”して使え」
ティルブルフ大学の研究では、欲望が強い人ほど収入は高く、しかし幸福度は低いという傾向が判明した。
✔ お金は稼げる
✖ でも恋愛関係は浅く短命
✖ 人間関係も薄くなり、人生の満足度は低下
欲望そのものは悪くない。
でも“1つの欲”に集中しすぎると、人生が偏って崩れる。
例:
お金を稼ぎたい → 知識や技術を提供して稼ぐ
承認されたい → SNSで誰かを応援しながら自分も発信
本を読みたい → 読んだ内容をシェアして誰かの役に立てる
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欲が出てきたとき、「これ、誰かの役にも立てないか?」と考えてみよう。
✅ 習慣⑤:「“未来の重要度”で買い物を判断する」
シカゴ大学ブース・スクールの研究によると、
支出前に“未来視点”での重要度を評価するだけで浪費が大幅に減る。
▼実践法:「5段階評価」
実は不要
あまり必要ない
どちらでも
必要
絶対必要
ここで大事なのは、“今の感情”ではなく“未来の後悔”を基準にすること。
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スマホのメモに「支出評価表」を作っておき、買う前に5秒考える習慣を。
✅ 習慣⑥:「知識がある人は、リスクを6倍取れる」
ドイツ・ミュンスター大学の調査では、
純資産6億円以上の富裕層は、一般人の6倍リスクを取っていたという。
でもそのリスクは“無謀”ではない。
毎週46.9時間働く
投資・金融の知識を持っている
好奇心が強く、学び続けている
「何もしないリスク」こそが最大の損失であると、彼らは知っている。
✅ 習慣⑦:「“心拍”が読める人は、判断も正確」
ケンブリッジ大学の研究では、成功しているトレーダーほど「自分の心拍の変化」に敏感だった。
これは「内受容感覚(インターセプション)」と呼ばれ、自分の感情やストレスに自覚的な人が、意思決定もうまくなることを示している。
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POLARなどの心拍センサーや、スマートウォッチで「緊張時の身体反応」を可視化してみよう。
決断の瞬間こそ、身体が教えてくれる。
✅ 習慣⑧:「未来の自分と“よく会話”している」
未来を頻繁に想像する人は、衝動的な浪費が少ない。
「今」だけでなく、「10年後」「老後」など、ロングゲームの視点を持てる人は、お金の使い方もブレない。
たとえば…
「この買い物は、3年後の自分も納得するか?」
「この仕事は、5年後にどう繋がるか?」
こんな問いを日常的に持てるかどうかが、人生の質を決める。
🔁やってみる
「3年後の理想の1日」を文章で書いてみよう。
起きる時間・住んでる場所・仕事・付き合ってる人──それを思い浮かべるだけで、今のお金の使い方が変わる。
🔚 まとめ:「貯金できる人」は“整った人”
自分の欲望と感情を調整できる
他人と適切な距離を取れる
未来の自分と対話できる
学びながらリスクを取れる
身体と心の声を正確にキャッチできる
これらはどれも、後天的に身につけられるスキル=習慣です。
🎯 今週から始める3つの行動
📌 支出前の「5段階評価」ルールを実践
📌 欲望を“誰かのため”にも振り分ける
📌 未来の理想の1日を書き出す
貯金は「我慢」ではない。
貯まる人になるには、“自分の整え方”を知るだけでいい。
才能はいらない。今日からでも、人生は変えられる。
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