マッチングアプリは、恋愛や人との出会いを求める多くの人にとって、日常的なツールになりました。
しかし、その便利さの裏で“詐欺被害”が急増しているのをご存知でしょうか?
先日も、東京・渋谷のバーで20代の男性が190万円を請求された詐欺事件がYahooニュースで取り上げられ、世間に衝撃を与えました。
この記事では、マッチングアプリ詐欺の手口と、それに絶対に引
っかからないための対策法を紹介します。
■ 事件から学ぶ、詐欺のリアルな手口
● 実際に起きた「190万円ぼったくり事件」
2025年1月、東京・渋谷区のバーで、マッチングアプリで知り合った女性(実は男性のなりすまし)に誘われた20代男性が、飲食代として190万円の支払いを強要される事件が発生。
その手口はこうです:
-
アプリで数日やりとり → 飲みに誘導
-
「友達と行きたい店がある」とバーに連れて行かれる
-
トランプゲームでショットを大量注文(150杯)
-
「飲み放題に含まれない」「現金のみ」としてATMへ
-
最終的に190万円を請求
これ、もはや恐喝まがいの犯罪です。
■ 被害者の中には「障害者専用アプリ」利用者も
さらに問題なのは、この犯行グループが障害者向けマッチングアプリまで悪用していた疑いがあること。
Yahoo!ニュースの報道によると、視覚障害者や発達障害のある方を対象としたアプリで接触し、より警戒心の薄い層を狙った可能性が高いとのこと。
こうした手口は「人としてどうなのか」という以前に、弱者を狙った極めて悪質な詐欺行為です。
■ マッチングアプリ詐欺の典型的な手口5選
以下に、よくある詐欺手口の例を挙げます。
① 飲食店に誘導されるパターン
→ 「友達の店」「おすすめのバー」が定番ワード。
→ 飲み放題と言いつつ、高額請求される。
② 仮想通貨・副業系の勧誘
→「もっと稼げる方法があるよ」などと話を持ちかけて、口座やLINEに誘導。
③ お金を無心してくる
→「家族が病気で」「スマホが壊れて…」などと理由をつけて送金させる。
④ 本人の顔を見せず会おうとする
→ 詐欺犯はビデオ通話を避け、実際に会うまでに顔を出さない。
⑤ 「恋人になって」→すぐに距離を詰めてくる
→ 恋愛感情を煽って油断させ、冷静な判断を奪う。
■ 絶対に騙されないための7つの防止策
✅ 1. 初対面では絶対に個室・紹介制の店に行かない
→ 人通りが多く、一般的なチェーンカフェやレストランを選ぶ。
✅ 2. 会う前にビデオ通話をする
→ 顔を見せない相手は高確率で詐欺。
✅ 3. 口コミのない店舗には絶対に入らない
→ GoogleマップやX(旧Twitter)などで店名を検索。出てこない店はアウト。
✅ 4. 「現金しか使えない」は赤信号
→ 令和の時代に現金のみの店はほぼ詐欺と思え。
✅ 5. 飲酒ゲームなどには絶対に乗らない
→ アルコールの強要は犯罪。トランプゲームでショット?それは詐欺。
✅ 6. 複数人での会食に誘導されたら断る
→ 「友達も一緒でいい?」=複数詐欺グループの合図。
✅ 7. 少しでもおかしいと感じたらその場で帰る
→ 迷ったら「トイレ行ってくる」と言って退店すればOK。
■ 被害に遭ったらすぐにやるべきこと
-
警察に被害届を提出する
-
アプリの運営に通報・ブロック
-
ATMでの支払い証拠(レシートなど)を保管
-
SNSやレビューサイトで注意喚起を投稿(他の人を守るため)
■ 「マッチングアプリ=詐欺」ではない。でも、用心は必要
最後に強調したいのは、「マッチングアプリそのものが悪いわけではない」ということ。
誠実な出会いもあります。恋人やパートナーと出会えた人も数多くいます。
しかし、だからといって“全員が善人”ではありません。
便利なツールだからこそ、最低限の危機管理を持って使うことが必須です。
■ まとめ:アプリで出会う前に「自分を守るスキル」を
恋愛も大事。でも命もお金も、もっと大事。
マッチングアプリ詐欺は他人事ではありません。
「自分は大丈夫」「そんなのに引っかかるわけがない」
──その油断こそが、一番危ない。
「ちょっと怪しい」=もうアウト。
心にブレーキを。スマホの向こうにいる相手が、本当に信じられる人か?
常に疑問を持つ姿勢が、自分の人生を守ってくれます。
コメント