ジャーナリングで人生が整う?僕が“書く習慣”を始めた理由
頭の中がいつもざわざわして、気づけばため息ばかり。 やらなきゃいけないことも、考えたいこともあるのに、思考がぐるぐるしてまとまらない──そんな状態が続いていました。
「このままじゃまずい」と思いつつも、気分は上がらないし、集中力も続かない。 正直、自分が何に悩んでいるのかすら、はっきりわからなかったんです。
そんなときに出会ったのが、**ジャーナリング(書く習慣)**でした。
最初は「日記みたいなもの?」と半信半疑で始めましたが、たった数分書くだけで不思議と頭の中がスッキリ。 毎朝のモヤモヤが落ち着き、感情が整理されていくのを実感しました。
今では、“書くこと”が僕のメンタルの土台になっています。
この記事では、ジャーナリングがもたらす本当の効果や、誰でもできる簡単な書き方、そして僕自身が1年間続けてわかった変化についてお伝えします。
ジャーナリングとは?脳と感情を整える“書く習慣”
ジャーナリングとは、自分の内側にある感情や思考をそのまま書き出す行為です。
日記と違って「何時に何をした」といった記録を書く必要はありません。 正解もルールもなく、頭に浮かんだこと、今感じていることを、とにかく素直にアウトプットするだけ。
例えば…
- なんだか不安で落ち着かない
- 今日のあの言葉、ちょっと傷ついた
- 明日はあれをやりたいけど、気が重い
──そんな思いを「書いて外に出す」ことで、心の渋滞が解消されるのです。
書くだけで起きる変化|ジャーナリングの5つの効果
1. 感情の整理がうまくなる
感情を紙に書き出すことで「自分が何を感じていたのか」を客観視できるようになります。
脳科学的にも、ネガティブ感情を言語化することで扁桃体の活動が落ち着き、心が安定することが示されています。
2. 思考のクリアリング(脳のデトックス)
人間の脳は、1日に6万回以上も思考していると言われています。 その大半が“不要な繰り返し思考”。
ジャーナリングは思考のゴミ掃除のようなもので、頭の中のノイズを外に出すことで脳の処理能力が回復し、集中力が上がります。
3. ストレス軽減・不安感の緩和
書く行為そのものが、ストレスホルモン(コルチゾール)を下げる効果があります。
特に「感情的な出来事を書く」ことで、脳はそれを“過去のこと”として処理しやすくなり、現在の不安から切り離すことができます。
4. 自己理解が深まる
「なんであんなこと言っちゃったんだろう」 「本当はどうしたかったんだろう」
そんな風に、自分との対話を重ねることができるのもジャーナリングの魅力。 書くことで、自分の価値観や本音に気づけるようになります。
5. 習慣化すればメンタルの土台になる
朝起きたら3分書く。寝る前にその日を振り返る。 たったこれだけでも、感情の乱れやモヤモヤがルーティンで整えられるようになります。
ジャーナリングはどんな人に効果的?
ジャーナリングは、以下のような悩みを持つ人に特に効果があります。
- 常に頭の中が忙しく、思考が止まらない人
- 気分の浮き沈みが激しく、自分に振り回されがちな人
- 自己肯定感が低く、つい自分を責めてしまう人
- ついスマホに逃げてしまい、内省の時間が取れない人
書くことは、自分の“内側”に立ち返る時間になります。
朝の5分ジャーナル(気持ちに寄り添う3つの問い)
「ジャーナリングに興味はあるけど、何を書けばいいのか分からない…」 そんな風に感じている人も多いと思います。
実際、僕も最初はノートを開いて固まってしまったことが何度もありました。
だからこそ大切なのは、「完璧に書こうとしないこと」。 ほんの一言でも、たった1行でもいいんです。
ここでは、初心者でも続けやすい “朝の3つの問い” を紹介します。 やさしく、気軽に、自分の気持ちと向き合える時間をつくっていきましょう。
忙しい朝こそ、ほんの数分でいいから、自分の心と少しだけ向き合ってみてください。 無理をしなくて大丈夫。 書くことで、きっと心がすっと軽くなる瞬間があるはずです。
今日、感謝していることは?
大きなことじゃなくていいんです。 「ちゃんと起きられた」「天気がよかった」「昨日の夜ごはんがおいしかった」 どんな小さなことでも、感謝を見つけることで心がゆるみます。 👉 目安として、3つ書いてみるのがおすすめです。
今日、いい1日にするためにできることは?
気負わず、自分に優しくできることを1つだけ。 「深呼吸をする」「コーヒーをゆっくり味わう」「スマホを見る前に外の景色を見る」 それだけでも、心の方向が変わってきます。 👉 こちらも3つ書いてみると、自然と「できそうなこと」が増えていきます。
なりたい自分の姿は?そのために今日できる小さな一歩は?
“もっとこうなりたい”って思う気持ち、大事にしてください。 「資格を取りたい」「もっと穏やかに過ごしたい」 そんな想いに向けて、今日はほんの一歩だけでも動いてみましょう。 「テキストを1ページ読む」「10分だけ部屋を片づける」 👉 この問いも、できれば3セットくらい書くとより効果的です。
夜の5分ジャーナル(1日をやさしく振り返る時間)
夜は、がんばった自分をいたわってあげる時間。 うまくいかなかったことよりも、「できたこと」「がんばったこと」「ほっとしたこと」に目を向けてみてください。 眠る前に少しだけ心が整うだけで、翌朝の気分も変わってきます。
今日、よかったことは?
1日の中で「達成できたこと」や「自分なりにうまくいったこと」を思い出してみましょう。 「プレゼンをやり切った」「やろうと思っていた家事ができた」「一日中集中できた」など、ほんの少しでも“前に進めた実感”が大切です。 👉 できれば3つ書き出してみましょう。
今日をもっと良くするためにできたこと
今日の中で「ここはこうしておけばもっとよかったな」と思うことを、やさしく振り返ってみましょう。 改善点に気づくことで、次の一日がよりよいものになります。 👉 改善点を3つ書き出してみましょう。
僕が1年間ジャーナリングを続けて感じたリアルな変化
最初は「これ意味あるのかな」と疑っていました。 でも、1年続けた今ははっきり言えます。
書くことで人生が整った。
- 無駄な思考のループから抜けやすくなった
- 小さなことに感謝できるようになった
- 「自分が何に悩んでいるのか」をすぐ把握できるようになった
- SNSやスマホに逃げる時間が減った
特に効果を実感したのは、「モヤモヤしてるのに原因がわからない時」。 書くことで、見えない感情に“ラベル”を貼ることができるようになりました。
まとめ|人生を整える“書く習慣”を、あなたにも
ジャーナリングは、派手な方法ではありません。 でも、その地味さこそが強さです。
誰に見せるわけでもなく、ただ紙とペンと向き合う時間。 そこに、思考と感情を整えるための余白が生まれます。
もしあなたが今、 「なんとなく不調」「やる気が出ない」「頭の中がごちゃごちゃ」 そんな感覚を抱えているなら──
ぜひ今日から、たった3分のジャーナリングを始めてみてください。
それはきっと、「人生を整えるスイッチ」になるはずです。
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