「どうして自分ばかりが我慢してるんだろう」 「いい人でいようとするほど、どんどん苦しくなっていく」
そんな風に感じたこと、ありませんか?
僕自身もかつて“いい人”でいようと頑張っていました。 誰にも迷惑をかけず、笑顔で、気を使って、相手を優先して── でも、そんな日々の先にあったのは「壊れた心」でした。
この記事では、心理学の視点から“いい人をやめたい人”に向けて、 僕が実践した脱出のステップと心を回復させる方法を紹介します。
なぜ“いい人”をやめたいのか?心理学が示す3つの理由
自己犠牲型パーソナリティとは?
自分のニーズや感情を後回しにして、他人を優先するクセ。 「自分が我慢すれば関係は壊れない」という思い込みが根っこにあります。 短期的には“いい人”に見えるけど、長期的にはストレス・燃え尽き・自己喪失につながる危険なタイプ。
承認欲求が強すぎるとどうなる?
「嫌われたくない」「良い人でいたい」 この感情が強すぎると、自分の“本音”が曖昧になっていきます。 やがて、自分が何を感じ、何をしたいのかも分からなくなる。 “他人の期待”に合わせた人生が、気づけば“自分の人生”を乗っ取っていた。
バウンダリーがない人の特徴と疲弊の仕組み
頼まれたら断れない。「断ったら嫌われるかも」と、不安でつい引き受けてしまう。 でもそれ、本当にあなたの責任ですか? 自他の境界が曖昧になると、自分のキャパを越えて疲弊します。
“いい人”をやめた実体験【壊れた心の気づき】
ある日、ふと鏡を見たときのこと。 映っていたのは、笑っている“はず”の自分。けれどその目には、生気がなかった。
──どこか他人のような、空っぽの笑顔。
「これ、誰なんだろう?」 そんな違和感がじわじわと胸に広がり、「もう限界かもしれない」と感じました。
それからは、少しずつ決意が固まっていった。 “いい人”を演じるのは、もうやめよう。 誰かの期待を生きるより、自分の感情と価値観を大事にして生きたい。
あの瞬間、ようやく“自分の人生”に触れた気がしたんです。
脱“いい人”に効果的な4つの心理的アプローチ
アサーティブ・トレーニングとは
「NO」と言う練習。 「今はできません」「少し考えさせてください」といった小さな主張の成功体験を積み重ねました。 自己表現=わがまま、じゃない。 “自分の立場を尊重すること”は、健全な人間関係の第一歩です。
心のバウンダリーを引く練習
「これは自分の課題」「これは相手の問題」── 心の中で線を引くだけでも、自分のキャパが守られるようになりました。 この“見えない境界線”が、自尊心の土台になっていきます。
嫌われる勇気を持つための考え方
誰にも嫌われない人なんていません。 むしろ本音を出せる人ほど、長い目で見て信頼される。 「嫌われたっていい」そう思えたとき、僕の中の“自由”が目を覚ました。
ジャーナリングで感情と向き合う
「なぜあのとき、YESと言ったんだろう?」 その理由を、紙に書き出すだけで、思考の霧が晴れていきました。 書くことは、感情を消すことじゃない。 ちゃんと“向き合う”ためのツールなんだと気づきました。
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まとめ:優しさと“都合の良さ”は違う
誰にでも良い顔をしていたら、誰にも“本当の自分”は届かない。 優しさとは、自分を大切にできる人が持つ“強さ”のこと。
「嫌われたっていい」──それは、他人と戦うためじゃなく、 “自分の人生を守るため”に必要な勇気なのです。
もう、誰かの人生の脇役で終わりたくない。 そう思ったとき、ようやく“僕自身”の物語が始まりました。
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